第6話
別に彼は貶しているわけではなく、真実を言っているだけだろう。
それでも私はいたたまれなくなった。
自分が地味で冴えないことはわかってる。
今までだって異性にモテたことなんてない。
それでもそんな自分にコンプレックスを持っていたのは確かで、こんな見た目に自信のありそうな子に言われると、やっぱりちょっと傷ついた。
「そんな顔すんなよ。別に俺は何にもしてねぇぜ?」
服も脱がしてねぇし、と言いながら男はベッドから立ち上がった。
均整の取れた美しい体が現れる。
ブラインドから差し込む朝日に、下着しか付けていない体が照らされた。
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