第4話

僅かに威嚇するような色を纏ったその言葉に、体が強張った。



ここが私の家で、見知らぬ誰かと同じベッドに寝ていることに

男はまるで動じていないようだった。



ゆっくりと腕を上げると、怠そうに自分の髪をかきあげた。



不意に、この男をどこかで見たことあるような気がした。



どこだろう?と首を傾げる。



「誰って……、あなたこそ……」



眉をひそめて、昨夜のことを思い出そうとした。



たしか昨日は仕事を終えたあと、会社で仲良くしている先輩と飲みに行って……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る