第46話

その表情と態度を見て偽名だろうなと思ったが、俺も人のことを言える立場ではないので気にしないことにする。




「…ナナか…

お互い1人らしいから一緒に飲まないか?」




本当はとっととホテルにでも誘いたかったが、ナナにそれをするのは躊躇われた。




最初に誘った時は警戒心の塊だったのに、今はなぜか興味をそそられているようだった。




しばらくナナは考え込んだ後、好奇心に負けたように頷いた。




イエスの返事に飛び上がるほど拓真は嬉しくなった。




お互いの年齢や職業などは聞かずに、あたりさわりのない会話をする。

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