第42話
カウンターに座った女はカクテルを注文した後チラチラと腕時計を見て時間を確認していた。
だれかと待ち合わせか……?
声をかけようとおもったが、そんな女を見て、しばらく様子を見ることにした。
小さく音楽しかかかってない比較的静かな店内に、携帯の着信音が響いた。
携帯で話し始めた女を見る。所々聞こえてくる声で、どうやら約束をすっぽかされたのがわかった。
その状況に少し興奮していると、突然店内を見回した女と目があった気がした。
一瞬の事だったが、まいった。女に触れたいという欲求が膨らむ。
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