第41話

いつもなら確実に誘いに乗って3人で楽しんでいたが、なぜか今日は気分が乗らなかった。




もったいねぇな…

なにやってんだ俺は…




調子がおかしい自分自身を笑っていると、店の扉が開き男女のカップルが入って来た。興味なさそうに視線を逸らそうとした拓真は、続けて入ってきた1人の女に視線が釘付けになる。




女にはどこかしらそそられるもの、目を惹きつけるものがあった。




整った綺麗な顔をしているが、それだけじゃないと思わせる何かが。




真っ直ぐカウンターに向かって行く女を拓真はジッと観察した。

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