第29話

美香の能力はレベルSの霊媒(死者と意識を通じ合う)とたまに予知能力を発揮する。




だからこうゆうムカつくことも、たまにやってのけるのだ。




『残念、今回のは予知じゃないんだな』




「じゃあ、なによ?」




『う~ん。私もハッキリ分からないんだけど、夢の中で知らない女の幽霊が枕元に立っていて、七瀬をそのBARに行かせろってずっと叫ぶから』




美香の話をそこまで聞くと、どんどん怒りが治まってきた。




七瀬はハーっと溜め息を吐いた。こうゆうたぐいの美香の話は大抵正しい。




ここは流れに任せるのが賢明だと判断する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る