第27話

カウンターの中にいる若いバーテンダーに軽いカクテルを注文し、手首に付けている時計で時間を確認する。




7時5分前…




先ほどから感じている妙な感覚に落ち着かない気持ちになりながら、出されたカクテルに口をつけた。




その時、バックね中に入っている携帯が着信を告げる。




落ち着いた店内に響いた音に慌てて携帯を取り出すと、すぐにボタンを押した。




「もしもし?」

小声で携帯に向かって口を開く。




『七瀬?』




聞こえてきたのは美香の声。

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