第18話

ゾッとするような状況に、横で力也も体を強ばらせた。




「たぶんな。俺にもハッキリ見えん。犯人は壁を持ってるんだろ…。だが、とりあえず分かったことは、犯人は男で、AもしくはSの能力者だということだ」




警部補は言い切ると鑑識の話を聞くためにその場を離れて行った。




取り残された2人はその場からしばらくは動かなかった。




先に口を開いたのは力也だった。




「やっかいな事になってきたな」



「…ああ」



「当分は休みなしか?」



「さあな」




そうは言ったが、事件を解決しない限り、ゆっくり休みは取れないだろう。

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