第25話 突然の頭痛と胃のムカつき

突然の頭痛や胃のムカつきに襲われることがある。何の前触れもなく、急に頭がズキズキと痛み出したり、胃がキリキリと締め付けられるような感覚に襲われたりするのだ。そのたびに、体の中で何かが壊れているような不安感が押し寄せてくる。


頭痛は、まるで頭の中で誰かがハンマーを振り下ろしているような鋭い痛みだ。突然やってくるその痛みに、僕はただひたすら耐えるしかない。目を閉じて、何とか痛みが過ぎ去るのを待つ。薬を飲んでみても、なかなか効かないことも多く、その時はただベッドに横たわり、頭を抱えてじっとしているしかない。


特に、疲れが溜まったり、ストレスを感じている時にこの頭痛は起こりやすい。何かに集中しようとしても、痛みが邪魔をして全く思考がまとまらない。仕事や予定をこなさなければならないのに、その痛みが全てを遮ってしまうのだ。


一方で、胃のムカつきも僕を悩ませる。突然、胃がキリキリと痛み出し、何かが喉元に詰まっているような感覚に襲われる。まるで、胃が何かに反発しているかのようだ。食事をとる気も起きず、何を口に入れても胃が受け付けないことがある。胃薬を飲んでみるものの、そのムカつきが完全に消えることは少ない。


頭痛と胃のムカつきが同時に襲ってくると、本当にどうしようもなくなる。横になっても、座っていても、どんな姿勢でも楽にならず、ただその痛みや不快感を耐え忍ぶしかない。そんな時、僕は自分の体が自分の思い通りにならないことに、強い無力感を感じる。


原因がわからないのも辛いところだ。医者に相談しても「ストレスかもしれませんね」と言われることが多く、特別な治療法や予防策があるわけでもない。確かに、ストレスが影響しているのだろうけれど、具体的に何をどうすればいいのかがわからない。自分の体の不調に対して、ただ手をこまねいているしかないのだ。


こうした体の不調が続くと、心の状態にも影響が出てくる。体が思い通りに動かないことで、気持ちが沈み、自分自身を責めてしまう。「こんなことでどうするんだ」「もっと強くならなきゃ」と自分を追い詰めてしまうのだ。


しかし、最近は少しずつ「そんな時もある」と自分を受け入れるようにしている。無理に痛みや不調と戦おうとせず、「今日は体が言うことを聞かない日だ」と割り切ることで、少し気持ちが楽になることもある。できることを少しずつこなして、無理をしないように心がける。


頭痛がひどい日は、無理に何かをしようとせず、できるだけリラックスできる環境を作る。暗い部屋で静かに目を閉じ、深呼吸を繰り返す。胃のムカつきが強い時は、消化に良いものを少しだけ口にして、体を休める。そうすることで、少しずつ体が回復していくのを待つ。


完璧に体調をコントロールすることは難しいけれど、自分の体の声を聞きながら、無理せずに過ごすことが大切だと感じている。自分の体に優しくすることで、心にも少しずつ余裕が生まれる。


体の不調は僕にとって大きな課題だ。突然襲ってくる痛みや不快感に対して、どう付き合っていくか。体をいたわり、自分を責めず、少しずつ前に進んでいくことが、僕にとっての一歩だ。


今日もまた、頭痛や胃のムカつきが襲ってくるかもしれない。でも、その時はその時だ。無理をせず、少しずつ自分をいたわりながら、できることをやっていこうと思う。自分の体と心のバランスを保ちながら、日々を過ごしていきたい。

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