生きづらくても、生きなきゃいけない僕の暮らし

第23話 エナジードリンクで切り替える朝

僕は、仕事を始める前や朝の目覚めにエナジードリンクを飲むことが多い。コーヒーが苦手で、あの苦味がどうしても口に合わない。だから、目を覚ましたい時や、頭をスッキリさせたい時にはエナジードリンクに頼っている。

朝、布団の中でぐずぐずしている自分に、「今日も一日頑張ろう」と声をかけるけれど、体はなかなか動かない。そんな時、冷蔵庫に手を伸ばし、冷たいエナジードリンクの缶を取り出す。プルタブを開けた瞬間のシュワっとした音と、炭酸の刺激が、僕の眠気を少しずつ吹き飛ばしていく。

エナジードリンクを飲むと、頭が少しだけクリアになる気がする。カフェインが脳に行き渡り、眠気が取れ、体が軽くなる感覚だ。もちろん、これが一時的なものだということはわかっている。カフェインの効果が切れたら、また眠気が戻ってくることもある。それでも、朝の一杯は僕にとって重要な儀式のようなものだ。

僕はコーヒーを飲めない。何度か試してみたけれど、あの苦味がどうしても苦手だ。砂糖やミルクを入れてみても、やっぱり口の中に残る苦味が気になってしまう。だから、代わりにエナジードリンクを選んでいる。甘くて炭酸が効いた飲み物が、僕にはちょうど良いのだ。

ただ、エナジードリンクは飲み過ぎると体に良くないと言われることもある。特にカフェインの摂取量には気をつけなければならない。だから、僕は自分でルールを決めて、1日一本と制限している。どんなに疲れていても、どんなに眠くても、一本以上は飲まないようにしている。

仕事の前に飲むエナジードリンクも、僕にとっては大切な「切り替え」のスイッチだ。仕事を始める前に缶を開け、その炭酸の刺激を口に含むと、「よし、やるぞ」という気持ちが湧いてくる。エナジードリンクの効果が直接的に集中力を高めるかどうかはわからないけれど、その瞬間に「これから頑張ろう」というスイッチが入るのだ。

一度、仕事が終わって家に帰った時、どうしても気持ちの切り替えができずに、再びエナジードリンクを飲んでしまったことがあった。結果として、その日は眠れなくなり、夜中まで目が冴えたまま過ごしてしまった。それ以来、夜には飲まないように気をつけている。何事も過ぎると体に負担がかかってしまうことを、身をもって学んだ。

エナジードリンクを飲んでいると、「そんなに疲れているの？」と周りから言われることもある。確かに、エナジードリンクは「疲れた時に飲むもの」というイメージがあるのかもしれない。でも、僕にとってはそれ以上に、気持ちを切り替えるための「道具」として重要なものだ。

それに、ただ飲むだけではなく、その行為自体が僕にとって一つの「儀式」のようなものだ。朝の目覚めに、仕事の開始前に、エナジードリンクを飲むことで、気持ちをリセットし、新しい一日やタスクに向き合う準備を整える。たったそれだけのことが、僕にとってはとても大切なことなのだ。

今では、どのタイミングでどのエナジードリンクを飲むかが、なんとなく自分の中で決まっている。朝には少し控えめなカフェイン量のものを、仕事の前には少し強めのものを。そうすることで、その日の気分や体調に合わせた調整ができるようになった。

エナジードリンクは、僕にとって単なる飲み物ではない。それは、自分を励まし、気持ちを切り替え、前に進むための「ツール」だ。もちろん、それだけで全てが解決するわけではないけれど、少しでも前向きな気持ちを持てるのなら、それで十分だと思っている。

僕はこれからも、自分のペースでエナジードリンクを楽しみながら、少しずつ日常を整えていきたいと思う。無理せず、自分のルールを守りながら、自分らしく毎日を過ごしていきたい。今日もまた、朝の一杯で気持ちを切り替え、新しい一日を始める準備をしようと思う。