オーナーさんの言葉に亮太兄が思いっきり顔をしかめた。

「大問題ですよ。コイツの所為で」

言いながらあたしの頭をグリグリ撫でる。

「大問題？もしかしてこの子未成年とか？」

あたしの顔をじっくりと見たオーナーが言った。その言葉にあたし以外がみんな笑う。

「違いますよ。ちょっとオーナー耳を貸してくれません？」

むくれるあたしの隣で、身をかがめたオーナーの耳元で亮太兄が何か囁いた。

「なんだって？！」

突然大声を出したオーナーが、驚愕の表情をあたしに向ける。

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