第Ⅰ章 第9話
私は彼等をよそに本来の目的を済ませに行った。
「アルバート君、大丈夫だった?また、アドルフね?」
受付で私達に声を掛けて来たのは、ギルド・アストレア担当する受付嬢・マリアナ・グラスハートさんだ。
彼女は、フレデリックとアルフレッドとは顔見知りだった。
「はい。申し訳ありません、マリアナさん。毎回、お騒がせしてしまって・・・」
私は彼女に謝った。「良いの。それで、今日はクエスト?」
彼女は何とも無い様にそう聞いた。
「いいえ。本日は、呼び出されています。申し訳ありませんが、リーベルさんを呼んで下さい。私の名前を出せば気付く筈ですよ」
私はそう答えた。「そうなのね。分かった。少し待っててくれる?」
マリアナさんはそう聞いた。
「はい。お手数をお掛けしますがお願い致します」
私はそう答えた。
数分後ー「お待たせいたしました。案内致しますね。どうぞ」
マリアナさんはそう言い、案内してくれた。
案内された部屋に入ると「済まないな。ご足労いただき。アルバート、フレデリックにアルフレッド」
そこには男が先に待っていた。
「貴方がそう言う口調で私に挨拶などしなくても良いと以前にお話しておいた筈ですが?
それと変な気遣いも不要だと・・・リーベルさん」
私は男の名前をそう呼んだ。
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