第Ⅰ章 第4話
数分後ー「お、おはようございます、アルバート様」
そう言い、ホールに入って来たのは二人の人物だ。私に挨拶して来たのはエリスだ。
「おはよう、エリス、マナフレア」
私は二人にそう挨拶した。
「おはよう、アルバート。遅かった?」
そう聞いたのは、マナフレア。二人は、人間とは違いエルフである。
「ううん、そんな事は無いよ。気にしないで、エリス、マナフレア」
私は二人にそう答えた。
「顔洗ってキッチンに行くわ。あの子、多分キッチンだと思うから」
そう言ったのはマナフレアだ。「分かった。宜しく」
私は、マナフレアにそう言った。
すると「そう言えば、さっきの封筒は?」
そう聞いたのは、私とエリス、マナフレアのやり取りを静かに静観していたアルフレッドだった。
「ああ。予想通り、厄介な事に巻き込まれる悪い予感がする内容だったよ。送り主はリーベルだよ。内容読む?」
私はそう答え、さっき封を切った書簡をアルフレッドに向けた。
「いや・・・見なくても良い。リーベルがアルバートを頼むって事は多分、ギルド本部でも解決出来ない問題が浮上したからじゃないのか?」
アルフレッドはそう言った。「可能性は高いね。朝食後、一度、ギルド本部に私だけでも顔を出して、事情を聞いて見るしか無いなかな」
独り言の様に呟いた。
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