第Ⅰ章 第5話

「いや、流石にギルド本部は安心だろうが、俺とフレデリックが同行する。流石にお前一人だけで行かせる気は無い」

アルフレッドはそう言った。「・・・分かった。駄目って言っても来てしまうなら同行を頼む」

私はアルフレッドにそう答えた。


何故、フレデリックとアルフレッドが同行すると言うのか理由がある。


私の本当の正体は、ストレア王国の王族、ギルド本部の一部の人間とギルドのギルドマスター、アストレアのごく一部の人間にしか話して居ない。


アストレアで私の正体を知って居るのは、副ギルドマスターのフレデリックとその兄・アルフレッドの二名しか知らないのだ。


それに彼等にも間違っても私の正体を口外しない事をきつく約束させている。


「それに俺とあいつが付いてくのは、あの男が居るからな。全く、ギルドの事とか抜きにして良いならあいつを殺したい程憎いがな」

アルフレッドはそう毒就いた。


「アルフレッド、それは辞めろって前にも言った筈だよ?ギルド間での殺害はこの国では重罪だ。お前がそれを知らない筈は無いだろう?・・・それとアストレアの看板に泥を塗らないで欲しい。


・・・それとお前が言うと割と本気でやりかねないから辞めてくれ」

私はアルフレッドにそう言った。


このストレア王国では殺人や殺害は重罪だ。

もし、ギルドに罪人が生まれてしまったのならば、そのギルドは強制的に解体及び国外追放され、ギルドの本部から永久に追放・抹殺されるのだ。

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