第82話

「いいぜ…ゾクゾクする」




「祐樹…?」




「こうしてると、お前は羽を縫い止められた鳥みたいだな…」




ゆっくりと顔が降りてきて、あたしの耳朶を優しく噛んだ。




「ぁ…っ」




ピクリと体が反応し、口から喘ぎがもれる。




「ずっと、こうしたいと思ってた」




「…っ」




「お前がそばにいない間もずっと…」




祐樹の声…少し震えてる?




その言葉に込められた深い愛情に、あたしはただただ身を任せた。





「…絶対に逃がさねぇ。お前は…」




¨俺のもの¨




熱い息とともに囁かれて、あたしはギュッと目を瞑った。

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