第69話

「この前の事謝ろうと思って」




マサが頭をかきながら眉を下げて言った。




「謝るって何を?」




何かされたっけ?

あんまり覚えてないや。




「いや…、勝手に髪に触ったりしたから。困らせて悪かったと思って…」




「…ああ、その事。気にしなくていいよ。あなたの所為じゃないから。用事がそれだけならあたし行くね」




向きを変えて歩き出すあたしに、3人は後ろからついてきた。




後ろに視線を向けると、目が会った茶髪(啓太)が話しかけてきた。

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