第70話

「家どこですか?危ないから送りますよ」




その言葉にもう諦めて何も言わずに歩き続けた。




「ところで名前は何て言うんだ?」




しばらくすると、またマサが聞いてきた。

しつこく聞かれるのも面倒で、諦めたように口を開く。




「イズミ」



「イズミか…。じゃあ年は?」



「…22」



「マジで!?まだ10代かと思った!」




その言葉にムッとしたが口は開かなかった。

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