「それでそれで？噂の張本人から話が聞きたいわ」

興味津々に聞いてくるトモに苦笑する。

「それより先にあたしが聞きたいわ。その…噂について」

そうトモに聞くと、トモは楽しそうに話しだした。

「たぶんイズミと再会した頃からだと思うんだけど…」

取り出した煙草に火を付けて煙を吐き出す。

「一切、女遊びをしなくなったの」

「それって…」

祐樹のことだよね。

トモの言葉に別れていた間の祐樹の女関係を思い少し胸が苦しくなる。

あたしに恋人がいたように。

予想はしていたけれど。考えない様にしていた。

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