第37話
「ヨリ戻ったんでしょ?よかったじゃない。これでお母さんも一安心よ」
からかうようなトモの声にあたしはそちらに視線を向けた。
「…あたしまだ何も言ってない…」
ムッとしながらトモを見る。
仕事が休みのトモと遊ぶ約束をしたのは、亮太兄と話しをしてから2日後。
待ち合わせの場所に来たトモの第一声はあたしと祐樹の事だった。
「歌舞伎町じゃ、最近やたら機嫌のいい新城の虎の話で持ちきりだから」
自分の事のように喜んでいるトモに、嫌な気持ちはしなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます