第20話

あたしの存在に祐樹が安心してくつろげることに幸せを感じた。




「くすぐったい…」




首筋に顔をうずめて舐めてくる祐樹がくすぐったくて笑いながら避ける。




そんなじゃれあいをしばらくしていると、祐樹が唇にキスしてきた。




舌を絡めるような大人のキスに自然と息があがってくる。




大きな手が体を撫でる。壊れ物を扱うような優しさに、胸の奥がギュッとした。




「…ここじゃ…」




服を脱がせようとする手を押さえながらキスの合間に言う。

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