第21話

「わかってる」




その声と共に体がふわりと浮かび上がったのがわかった。




祐樹の首にしがみつくと、抱き上げられた状態で寝室まで移動した。




大きな黒いベッドにソッと降ろされると獲物を狙うような目をした祐樹が覆い被さってきた…












「大丈夫か…?」




呼吸を落ち着けながら閉じていた目をうっすらと開く。




目だけ動かすと、優しく目を細めてあたしを見つめる祐樹と目が合った。

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