合い鍵

第17話

15分程走った後マンションの地下に車が滑り込み停車する。




外から開けられた扉に、祐樹と繋いでいた手を一旦解いて車から降りた。




頭を下げる二人に見送られながら地下の駐車場からエレベーターに乗り込む。




扉が閉まった瞬間、祐樹に抱き寄せられ、

次の瞬間には上から噛みつくようなキスをされていた。




「ゆ…ん…っ」




何かを求めるような突然のキスに少し驚いたが、すぐにあたしも応えた。




チンっという音に一旦体を離そうとするが、背中に回った祐樹の腕がそれをさせない。

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