第12話
「わかった。すぐ行く」
電話を切ると、その様子を楽しそうに見ていた亮太兄を振り返る。
「行って来いよ」
「うんっ」
自分の部屋に戻り上着とバックを手に取りリビングに戻る。
「じゃあ、亮太兄」
「おう。泊まってくればいいからな」
ニヤニヤしながら言う亮太兄を冗談で睨みつけながら玄関を出てエレベーターを降りた。
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