第Ⅰ章 第13話

私と蒼桜、それと蒼桜の精霊・グラスさんとレインさんと共に、フェアリアの繁華街・マグノリアに向かった。


フェアリアは、精霊契約者が多く、商店も精霊契約者にしか商売しない商店も少なくない。だが、このマグノリアは精霊契約者やそうじゃない人間にも商売をするし、人柄も優しい人達が多い。


ただ、精霊契約者が全てと言う思想をもう精霊契約至上主義者は一定数は存在している。


精霊契約至上主義者は、精霊と契約している契約者の事しか認めず、《精霊契約不適合者》を人間と認めず、《精霊契約不適合者》を傷付け、殺す事を厭わないのだ。



マグノリアを歩いていると「?」

私は何かの視線を感じ、その場で立ち止まり、周りを見渡した。


すると「如何なさいましたか?蒼蝶様」

そう私に聞いて来たのは、蒼桜だった。


「あ・・・ごめん、気のせいだったみたい」

私は蒼桜の質問にそう答えた。「そうですか」

蒼桜はそう答えた。


だが、この時、私はまだ、悪意の存在に気付いて居なかった。

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