第0章 第3話

「そうね。・・・でも、蒼葉さんには近寄らせない様にさせなければ・・・。

兄妹と言えど、蒼葉さんとこの《精霊契約不適合者》とは格が違うのだから」

母親はそう言った。


「そうだな」

父親はそう言った。


私はこの両親が恐ろしく感じた。


《精霊契約不適合者》はこの世界で肩身の狭い思いをして居るのは事実だ。


・・・大丈夫・・・。

捨てられるよりはまだ良い。


私はそう自分に言い聞かせた。


そうしないと心が壊れてしまいそうだから。


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