第61話

3時間程喋った頃、祐樹さんが腕の時計を見た。



「もう3時近いけど、時間大丈夫か?」



3時…?

うっそ…そんなに喋ってた?



「大丈夫だけど…そろそろ帰るよ」



言いながらベンチから立ち上がる




その時腕を掴まれて 心臓が跳ねた。



「なに?」



座っているのに あんまり高さの違わない祐樹さんの顔を見下ろす。



「……。送ってく」

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