第53話

あの人いつも何見てるんだろう?



外に何があるのかな?



退屈なバイトの時間 その男が何を見ているのかを考えて時間を潰していた。



道路に走る車のライトか。




だからと言って話しかけてみようとは、思ったことはなく、むしろ、

その男には恐怖に近いゾクゾクした感情を持っていた。



それは、感じたことのないもの。

とても、無視をすることなどできなかった。




この頃あたしには、シン君というナンパで知り合った彼氏がいた。




整った穏やかそうに優しく笑う

22歳。




年上の彼氏というものに憧れを持っていたあたしは、告白された時すぐにOKした。



ドキドキはしなかったが、優しいシン君が好きだった。

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