第52話

……後、1時間かぁ

足が棒になりそぉ




時計の針が指してるのは10時、



時計を見て仕舞えば



バイトが終わるまで1時間もある。



憂鬱な気持ちで立っていると、ファミレスの扉が開いた。



「いらっしゃいませー」



……あの人だ。




入って来たのは長身の男、恐ろしく整った凛々しい顔に、鋭い目が、容易に近づく事を躊躇わせる。




いつもこの時間に1人で来て、コーヒーだけ頼み、窓の外をずっと見ているだけ。



不思議な人。

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