第4話

「おいっ大丈夫か?Ⅰイズミっ!」




体を揺さぶられ





ハッと目を覚ます。




「イズミ?大丈夫か?うなされてたぞ」





声の方へ目を向ければ、心配そうにベッドに乗り上げる亮太兄と目があった。



震える指先が薄い上掛けを掴む。




亮太兄はたぶん、仕事から帰って来たばかり。




高級そうなスーツに綺麗に整った髪。夜の匂いがするコロン。

血の繋がった従兄弟でも、たまに見とれてしまうほど男前な顔は




今は…歪んでる。



心配させちゃった。。





「…もう大丈夫。今何時?」




借りていた部屋のベットから体を起こし、




鼓動の速い胸に手のひらを当てながら聞いた。



じっとりと汗で張り付いたTシャツがどうにも気持ち悪かった。

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