第41話 通話で
イヤホンマイクを急いで繋いで、『いいよ♡』って、私も冬とお揃いの可愛いキャラのスタンプで返して。
これだけで、お腹いっぱい。
冬とこんなやりとりがーって。
キャッキャして足をまたパタパタとばたつかさせて。
「どうしたの?」
なんて言ったみたり。
だって、言ってみたかったんだもん。
「ん?瑞稀の声が聴きたくなったから」
うはぁっっっ……たまりません。
普通にこういう言葉を言ってくるのって凄いよね。
それに気付いたんだけど、イヤホンマイクをして通話していると、
少し声音は違うんだけど、直接、鼓膜を刺激されてくるっていうか……。
身体がくねくねしちゃう。
これからは通話にも慣れないと、長時間お話できないよ。
はぁ……耳が幸せ。
一言目でウットリと蕩けさせられてます。
「……私も冬の声を聞きたかったんだぁ」
うわーっ……家族に聞かれたら恥ずかしい声色。
それに、本当の事だけど、今日は長く通話できないからね。
冬とこうしていっぱいお話したいけど、鼓膜から与えられる幸せな刺激に耐える自信がありません。
「通話っていいよな。瑞稀の声だけがオレに届けられるって感じでさ。脳に直接、瑞稀の声を感じれるってかさ」
やぁぁぁぁん、そう、それ。
だから私は長く通話する自信がないんだよぉ。
でも、冬と同じ事を感じれて、冬が私の声にそんな事を思ってくれてるなんてね。 嬉しすぎる。
冬に甘えたい。
冬に触れたい。
冬を感じたいって思っちゃう。
「うんっ……冬の声……好きだから……通話してるとキュンってなる」
「オレも瑞稀の声って可愛いから好き」
恥ずかしい。
きっと今の声って意味なんだろうけど、私がエッチな声を出している時にも言われたような……。
「もうっ……やだぁ……いじわるぅ」
「うん。意地悪すると瑞稀って、凄く可愛くなるから」
意地悪をあっさり認めながら、また意地悪されて甘い声を出していた時に言われた言葉を……。
嬉しいけど、やっぱり意地悪だ。
「……んぅっ……いぢめないでよぅ……」
「それは無理。でも勘違いしてるようだから言うけど、普通に瑞稀って可愛いから」
即答で無理とか言ってくるし。
しかも、普通に可愛いとか。
そんな事を言われたら、もう……何も言えなくなるじゃん。
「あ、明日も……いぢめられちゃうの?」
「ん?そう言われると困るな。イヤだったらしないってなるけど、『苛める』を『可愛がる』に代えて」
ううぅっ……いぢめられたいし、可愛がられたいの知ってて……。
通話でも言葉攻めされて、私はすっかりトロトロに。
パンツ脱いでてよかったぁ……
って、私、通話だけで濡らしちゃってるじゃん。
このまま長時間通話したら色々と危険に……。
でも、それでもいいかなぁとか葛藤が。
「んっ、私だけを……可愛がって……明日もいぢめて。絶対に……」
って、言っちゃうから。
私の被虐性を剥き出しにされられちゃうから。
私の被独占欲も剥き出しになっちゃうから。
乳首がジンジンと痺れる。
下腹部の奥が疼いてどうしようもないよぉ……。
「よかった。明日も絶対に瑞稀だけを、いぢめて可愛がるから」
身体が熱くなって、乳房の上までめくったワンピ。
その下半身からクチュクチュと淫靡な音が響く。
はぁっ……指の動きが止まらない。
「うっ、んっ……はぁっ…あっ、あしたも……あっんっ……ぜったいだよ」
声が我慢できない。
恥ずかしい。
絶対に何をしているかバレてる。
でも、冬の声でこうなっちゃうのも分かって欲しいって思う。
冬の言葉で私は……。
私の可愛いって言ってくれる声をマイクを通じてダイレクトに聞いて欲しいって。
「ん。今みたいに明日も絶対」
恥ずかしい。
バレてることをさりげなく言ってきて、羞恥を煽ってきて……。
私の指の動きが激しくなっていく。
「はっ、んっ、あっ……」
もう返事が出来ないって。
あたしのエッチな声は、いくらでも聞いてもいいけど、ちょっとエッチな音が多いくなっていくのを聞かれるのは恥ずかしいんだから。
「瑞稀……好き」
止めがきましたーっ。
「あっ、あんっ…私も……私も……好き、んぅぅっ……好き……あぁぁぁっ」
まさか、まさかーっ……。
やだっ……恥ずかし過ぎる。
これをネタに明日……いぢめられちゃう。
はぁっ……ちょっと、それ良いかも……。
「瑞稀。ゆっくり休んで。おやすみのちゅっ」
「んっ……」
ゆっくり眠ります。
明日はもっとって意味でしょ?
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