第25話 小窓2(お尻をつねられて)

 私が何かしてって、身体で伝えてるのバレバレだから、恥ずかしくて。

 その恥ずかしさに身体がまた熱を持って。


 今日は、ずっとこんな調子。

 冬だから、冬にだけだから――。 

 

 ドキドキが止まらない。

 心臓が早鐘を打って、血液が顔と胸と下半身だけに集まっている気がする。

 

 お尻に手を当てられ、指先でお尻を揉んでくる甘い刺激に、何かされるのは分かっていたけど、期待していたけど、恥ずかしい。


「ふっ、あっ、ぅんっ、ぁぁあんっ」

 お尻を振りながら、送り込まれてきた刺激にお尻が左右に揺らして、勝手に口から甘い声を漏らして。


 お尻の中央の縦線をそっとなぞられ、今の姿勢で、今の恰好で、私はノーパンなのだと意識させられて。

 羞恥が膨れ上がってきた時に、もう1つの手の指が、不意にお尻のお肉を掴むようにして、キュっとつねってきた。

 

 チクっとした痛みと今まで味わった事のない得体の知れない感覚。

 ピクンって跳ねる身体。


「ぁぁあんっ!!」

 甘い声をだして、これって気持ち良いんだ。

 って、自分で思う。


 やだ、お尻をつねられて、こんな声を出す私に冬はどう思ってるんだろう。

 でも、つねってきたって事は、これも気持ち良いでしょ?って事だよね。


 私が変な声をだしても、変な声を出させるためにしてきた事だと思うと、気持ち良くなって良いんだって思って・

 脚を前に進めないまま、お尻を上に向けて突き出してしまう。


 冬から見えるのは、私の腰から足までだと思う。

 そしてお尻は全てを晒していて、何かされるなら、やっぱりお尻だよね。


 そのつねられた場所を指先で、優しくなぞられて。

 身体がピクピクって震えて。

 そして、指が離れた瞬間には、唇が押し当てられていた。


 ああっ……。

 お尻にキスをされる甘い感覚と、恥ずかしい感覚が行ったり来たり。

 でも、恥ずかしいから、甘い感覚も倍増されていくのは間違いないと思う。


「お尻にオレの印を刻んでなかったね」

 後ろから聞こえる声にゾクって背筋に甘い感覚が走って。

 内腿に刻印された冬の証が、熱を持つ感じ。

 

 私は無言のまま、肘を地面に付いて顔を両手で覆う。

 冬から両手で顔を隠している事なんて、見えてないだろうけど、付けて、刻み込んでと、お尻を揺らすのを止めない。

 止まらない。

 

 口に出して言うのも恥ずかしいし、かといって、頷いたところで冬は見れないし。

 だから、私はお尻をもっと高くして突き出して、冬に『いいよ』って訴える。


 冬が私の脚を跨いで、膝立ちしているのが分かる。

 ツンと上に向けたお尻が、早くしてと揺らして、つねられた場所に舌で下から上に舐められる感触が。


「ふぅっ……んっ」

 やっぱり声が出てしまう。

 ウットリしてしまうくらいに気持ち良くって。


 そこの唇を押し付けられる感触がやってきて、吸い付かれるのが凄くいやらしい。

 この格好でこの姿勢だからか、両方だろうけど、とにかくエッチな事をされているって意識させられる。


 冬の唇がすぼんで吸われると、お尻のお肉が吸引される感覚。

 実際はそうでもないんだろうけど、お尻のお肉が冬の口内に入っていく感じがする。

 もう全部、私を召し上がって。

 って、思うくらいに。


 リップ音を高らかに響かせると、満足そうな冬の声が聴覚をくすぐってくる

「瑞稀にも沢山、付けるからさ」

 私の身体に、冬の証を至る所に散りばめられている事を想像して、腰がうねってしまう。


「んんぅっ……絶対だよ」

 これって、私が冬の身体を愛液まみれにさせようとしてるのと同じ事だよね。

 ほら、私と冬って共通点がいっぱいある。

 カレカノになるのは必然だったんだよ。

 

 そんな事を思ってトロトロに蕩けていると、冬の2本の指が下からやってきて、秘部をなぞってくる。

 その甘い刺激にビクンって身体が跳ねて。

 クチュクチュって淫靡な音が私の鼓膜を刺激してくる。

 こんなにも濡らしてるんだって……。

 更には甘美な与えられる刺激に、またトロって溢れ出して。


「あっ、あぁっ、ふ、ふゆ……あぁんっ、あああぁんっ」

 声が出るのが止まらない。

 気持ち良いのが止まらない。

 やめてほしくないって思う。


 冬の指が開いて、花びらを開かれてくると、その奥に視線を感じて、視姦されている何とも言えない好きな刺激が体内に駆け巡る。


「あぁぁっ、それ……だめっ……は、ずかしい……ぅううぅんっ……」

 こんな甘える声で言っても、意味ないって分かってるけど。

 トロって雫が零れるのが分かるから、恥ずかしいんだよ。

 冬に全部、視られたいから余計に気持ち良くなって。


 冬は何も言ってこないけど、その代わりに顔が近づいてきて、舌先で肉芽をツンって突いてきて。

 私が欲している事を、こうも簡単にされると、全てを見透かされているようで、嬉しいけど……。

 うん、やっぱりすごく、すっごーく恥ずかしくて。


 恥ずかし過ぎるから、感度が急上昇。

 だって、恥ずかしい事をされると、感じちゃうから。

 仕方ないんだよ。


 また冬の舌で絶頂を迎えちゃうんだって思うと、期待感しかなくて。

 冬にこうされるの好き。

 って、こればっかり。


 冬には何をされても、いいんだって思う。

 与えられる刺激に身を委ねて、身体全体で気持ち良いって冬に伝えて。

 いっぱい可愛がって欲しいなぁって――。

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