第13話 放課後の教室4(クリだけで…)

 もっと見て。って言うように脚を開いて、無防備な私のスカートの中の恥ずかしい場所を、冬から良く見えるようにする。


 自分でやっておきながらだけど、ホントは凄い恥ずかしいんだからねっ。

でも、冬には視られたいし、私を煽ってくるしで。

 私も冬を煽り返したつもりだけど、やっぱり自爆。

冬だけが視ていい場所から、トロリとした熱い液体の感覚が……。


 俯いて顔を隠し、透けて見えている胸を上下させて、大きく息を吸い込んでは吐き出す。

 指と指の隙間からチラチラと冬の顔をうかがい、無言のまま濡れているソコに熱い視線を感じて、恥ずかしくて、そっぽ向く。


 その時間に耐えられなくなって、太腿を小さく震わせて。

「……な、何か言ってよ……」

なんとか声を振り絞って。

「――ん。まだ足りないんだ。可愛いなぁ」

 クスと嬉しそうにしながら、当たり前のように言ってくる冬の「可愛い」には、まだ慣れる事はなくて。


 でも、そう言われて嬉しいのも当然なんだけど……

まだ足りないって?

 冬の視線が、胸元に移り、つられて私も自分の胸を見ると――

乳首がまたツンと尖って、存在感を増していて。

 ううっ……。エッチな液を溢れさせて、乳首がこんな状態になっている事も指摘されて、恥ずかしいのに期待感も溢れ出して。


「……っふっ、冬のせい……でしょ……」

否定ではなく、肯定している言葉を責任転嫁して投げ掛けれるけど、満足そうに頷き

「そっか。オレのせいって嬉しいよな」

本当に嬉しそうな声音で、納得したのか何なのか分からないけど、冬に嬉しいって言われると、私も嬉しくなるから不思議だよね。


 冬の右手が開かれた脚の付け根に伸びてきて、人差し指で私の敏感な場所を、上から下へと向けてなぞってくると、ようやく触って欲しい場所に触れてくれて、嬉しくて私の身体が大きく跳ね上がり、

「あぁっ、はっ、はぁ……ぁあん……んんっ……」

恥ずかしい喘ぐ声を響き渡らせる。


 冬の私とは違う骨ばった指先が、何度も上下に動き、私に分からせるようにエッチな音を響かせるようにしてくる。


 ダメっ。気持ちよすぎる。

私の腰は勝手に、左右のうねる動きから前後に押し付けるような動きに変わり、冬の指を求める。

 教室内に響く私の甲高い鳴き声は、とどまる事を知らず、蕩けていく身体と心。

顎を天井に向けてあげ、熱くさせられた身体を大きく反らして、冬の指が動いて与えられる快感に酔いしれる。


 冬の指がとある場所に触れる度に、私の声は高くなり、身体が大きく動く。

「ここ。もっと?」

そうやって、また意地悪に尋ねてくるんだから、この男はっ!ホントにもうっ……。

 潤んでいると分かる瞳を開き、上から覗き込んでくるようにしている冬の顔は、悪戯っ子のようでいて、それでいて、リードしてくれるように私の敏感な場所を愛でながら、色気のある声音でそんな事を聞かれたらね。


 開いたままの口から

「はぁっ……はぁっ……んんっあっ……そこ……あぁっ……んぅっもっと……」

喘ぎながら、甘えるような声音を混ぜてのおねだり。

 恥ずかしいけど、我慢できないんだもん。


 おねだりした後に、再び強く閉じたのは、そこだと言った場所の上を指で撫でて、奥へと入り込むように滑させ、付け根から上に動かし直し、先端部分を擦るようにされたから。


「うぅっ……はぁっ……んんんっ……あっあっ……ああああぁっ!」

一際、甲高い嬌声を響かせ、連続で絶頂に達してしまった。


 余韻がまだ残っている身体。その心地いい余韻に浸るようにして、クッタリとした身体を椅子の背凭れに背中を預けて、恐る恐る上を瞳を上げると、やっぱり冬の顔がすぐそこにあって。


 恥ずかしくて顔を反らそうとするけど、冬は私の愛液がたっぷりと付いている人差し指を見せるように、目の前に移動させてきたかと思うと、舌を出してペロリを愛液を舐め取りゴクンと喉を鳴らして、飲み込む姿がセクシーで、見惚れてしまった。


「旨っ。瑞稀100%」

聞いてもいない感想を嬉しそうに言ってくる冬。

 そりゃね、マズイって言われるより嬉しいけど。やっぱり瑞稀100%とか言われると、恥ずかし過ぎるよ。


 それに、バッチリと顔の側で私が絶頂を迎える顔も見られているし、きっと蕩けている表情も見続けられていただろうし。

 冬の左手で優しく髪の毛を梳く様に撫でられると、気持ち良くて、目を閉じる。


「瑞稀ってさ、凄く気持ち良そうな顔をするから、もう可愛くて可愛くて」

 恥ずかしい事を指摘されたり、意地悪な言葉攻めをされるのが大好きだけど、私の心の中を見透かすように言われると、余韻が残っている身体がまた熱くなるんだから。


「やっぱり冬ってドS」

「じゃあ、瑞稀はMじゃなくて、ドMだよな」

 冬の意地悪なドMだと指摘してくる返しに、身体全体がカーっと熱を帯び、私はドMなんだって思ってしまう。


 返事をせずに、プイを顔を横に向けると

「教科書の『ドのバツマーク』を消さないとな」

 授業中のやりとりが思い出しだすと、恥ずかしさと嬉しさが混ざり合う。

あの授業から始まったんだよね。


 思い出の落書きではあるけど、ずっと残して置くのも恥ずかしい。

そこに訂正まで入れたれたら、もっと恥ずかしいよ。

 だけど、消してとは言いたくなったし、冬が『ドS』って書き直すなら、

私は『ドM』って書き直されてもいいよ。


私が無言のままでいる意味は、きっと伝わっているよね――。


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