第12話 放課後の教室3(乳首だけで…)
ぼんやりと、屋外に行こうとするなら、ご飯は外でって事かなぁと思ったり。
でも、今はお外でご飯よりも、切実で恥ずかしい問題があって困っているだけど。
「……で、昼飯だけど、どこかに移動して一緒に食べるにしても……まずは瑞稀が移動できるようにしないと……だろ?」
もう隠しようもないくらいにぷっくりと膨れ、ツンと尖らせている私の胸の先端を見つめながら、そんな事を言ってくる冬の方に顔を向けると、悪戯な笑みを浮べた顔がドアップで。
やっぱり、バレてるし。そう、それが問題だったんだけど、私が移動できるようにするって、つまり?
えーっと……今からここで冬が私に……って事だよね。
覚悟はしていたし、もちろん拒否なんてしないし、今すぐにでも触れて欲しいとは思ってるけど。
ホントに意地悪なんだから。わざわざ尋ねないでよ。
『うん。お願い』なんて言える訳ないじゃないっ。
私に恥ずかしい事を言わせようとして、そうやって煽るのは反則だよ。
その言葉を聞いて、散々心の中で冬の悪態をつきながら、
「し、知らない。もうっ……いじわる……」
熱い顔を前に戻しながら、身体をくねらせ、太腿を擦り合わせて、発した言葉は徐々に尻すぼみに声が小さくなっていく。
ホントにもうダメだよ。こんなの早くしてよっておねだりしてるみたいじゃない。
クスっと笑い声が聞こえた後に、
「ん。意地悪だよ。オレ。」
耳元で囁かれた後に、首筋の上に唇を押し付けられた感触の後に熱をもった舌の感触が、間髪入れずに感じ取れ、その舌先が首筋を下へと滑っていく。
思わず顎があがって。少し身体を反らせて胸を突き出し口を大きく開いて、
「あっ……あっんっ……ふ、冬ぅ……」
自分の声とは思えない、甘ったるくて恥ずかしい声が自身の鼓膜を刺激してくると、
冬の手が下へと降りてきて、ブラウスの上から両方の乳首を指で摘まみ上げられる。
不意打ちで畳かけるような冬の動きで、強烈な刺激を与えられたら、もう……ね。
「あっ……あっ……だ、ダメ……んんぅ……」
高いトーンで大きな嬌声は、私が本当に感じている事を如実に伝え、乳首を摘まんでいる冬の指の動きが捏ねるようにして激しくなると、与えられる甘くて強い刺激に何も考えられなくなって。
ただただ快楽を求め、浅くて荒い熱っぽい息を吐き出す。
「あっ……はっ……あっあっ……あぁんっ!」
高くて大きな嬌声が教室に響き渡り、窓が開放されていることなんて、すっかり忘れて、甘美な世界に浸り、冬に気持ちいいと伝えるように喘ぎ続ける。
冬の指先の動きと、首筋を舐める舌の動きに呼応するようにして、私の身体はピクリと跳ね、腰を揺らし、身体を反らして鳴き声をあげる。
冬の唇が首元近くで止まり、圧力を感じる。強く吸い付かれリップ音を大きく響かせると同時に、乳首の側面を爪で引っ搔いてきて、堪らず
「んんっ、あんっ、あっ、ああぁああぁあっ!!」
甲高い声で鳴いた直後に私は力果てたようにクッタリとし、肩を上下に動かし酸素を求める。
想像していたよりも、ずっとずっと気持ち良くて。本当はもっとあの快楽の世界に浸っていたかったけど、触れられる前から分かっていた事でもあって、複雑な気分。
冬に触れられたら、簡単に果ててしまうって分かっていても、乳首だけでイッてしまうとは思わなかった。
それくらい、私の想像では及ばないくらいに気持ち良かったって事だけど、こんなの経験させられたら……。
無意識に首筋を指でなぞり、何をされたのか分かっているけど、私は冬のモノだと意識させられ、冬の独占欲の証を刻印された場所を幸せそうに触れて、冬に私は冬だけのモノだよって伝える。
ホントに私を悦ばせる天才なんだからっ。身も心も全て冬のモノなんだよ。
私の被独占欲と被支配欲とで、心を満たしていく。
でも、まだ曖昧な関係だから、少し素直じゃない言葉を言ってしまう。
「丸見えな場所に、こんなの刻まないでよ」
刻まれる事は否定しない所に、嬉しさが滲みでてしまう。
「ん?瑞稀に丸見えじゃない場所ってある?」
平然とした口調でそう言う冬の手が、太腿に移動してスカートの裾を摘まんで、豪快にスカートをめくってくれば、堪らずに、
「あっ……あぁんっ」
甘い声が口から飛び出し、再び身体の火照りが復活したのを自覚する。
一度果てて、まだ余韻が残っている間にこれは、ずるい。
甘ったるい声が出てしまった事を隠すように
「もうっ……しっ、知らないっ!」
って、言ったけど、手遅れなのは分かってる。
私が無毛なのもバレて、今もマジマジと濡れている秘部を瞳で犯されてる感覚が、恥ずかしくて恥ずかしくて。
どこに冬だけの印を刻まれようと、隠せる場所がほんの僅かしかない事も同時に意識させてくるのだから、本当に意地悪だと思う。
だけど、冬に意地悪されるのは大好き。
正直にそんな事を言ったら、冬はどんなリアクションをするのかな?
なんて、またエッチな妄想をして、自爆。
ブラウスを脱ぎたくなるくらいに、身体が熱くなって――。
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