第6話 授業中2(男子視点)
オレの好きな下着の色は?と、尋ねられると、天井を見上げて表情を隠し、色々と想像しながら思考を巡らせる。
駆け引きをしているようで、楽しくなるのは、尋ねられた内容と脳内を駆け巡る想像のせいだろう。
どう答えれば正解なのかは分からないが、それを考える事すら楽しく感じるのは、相手が好きな女の子だからこそだと感じる。
これをキッカケに桃瀬の事を色々と知りたいし、オレだけが知り得る情報だったら尚更に嬉しいと思うのだから、オレの独占欲もなかなかのモノだ。
真面目な表情になって桃瀬の顔に視線を戻す。
何を期待しているのか、何を考えているのか、桃瀬と視線を絡ませ桃瀬を観察し、脳を忙しなく働かせ、考えをまとめる。
オレの顔をすっと桃瀬の顔に近づけて、水色は可愛いと思っている事、でも、チアユニのアンスコも水色で、それをローアングルから試合の度に見ている事を仄めかすように告げ、軽く羞恥を煽るようにしながら、他の答えを持ち合わせている事を匂わせる。
同時に今の桃瀬なら許されるだろうと確信し、肩に手を置いてブラウスの上からブラのストラップを指先でなぞり、色々と煽ってみせる。
案の定、桃瀬は怪訝そうな表情を浮かべるものの、指先の動きには抵抗もせず、オレの顔を見つめたままだ。
その桃瀬の顔は真っ赤に染まり、指を動かす度に心地良さそうに目を細め、ストラップを肩から腕に向けて少しだけずらしても、恥じらいを前面に押し出した表情になり、満更でもなさそうな事に感動すら覚える。
更には、オレを煽るようにして耳にかかる髪の毛を、ゆったりとした動作で掻き上げ、何か言いたげな瞳は淫靡に映る。
露わになった耳元に顔を移動させ、耳元から視線を降ろし太腿に向かわせ、焦らすようにしてもったいぶる。
そうやって脚の付け根の水色に視線を集めていると、太腿が横に広がり、オレに見せつけるようにして、お尻の位置をずらしてくるのだから、好意は素直に受け取っておく。
お礼とばかりに意地悪な視線を足の付け根に注ぎ、オレも桃瀬を煽り返す。
お互いの思惑が交錯しているかのような沈黙が続く中、オレの吐く息は桃瀬の耳を狙い撃ち、肩に置いている指先をストラップから肌へと移動させ、左右になぞって期待感を煽る。
徐々に桃瀬の吐く息が甘ったるくなっていく気がして、ようやくオレは口を開き、
「オレが好きなのは……桃瀬が一番似合うのは……」
と、耳に息を吹きかけながら囁きかける。
焦らされるのがキライではないのか、桃瀬の吐く息は色香を増幅させ、半開きにさせてた唇が、熱を帯びた吐息で乾燥したのだろう。
舌で唇を舐めキラキラと光沢を帯びさせる、ぷっくりとした唇も淫靡なモノに変わっていくように映る。
少し潤ませた瞳も艶やかさを増し、色香を撒き散らしている様に惚れ惚れとすると同時に、オレとの相性の良さを確信する。
浅い呼吸と深い呼吸を交互に繰り返し、深く呼吸をする度に推定Eカップの胸が上下に動くのも艶めかしい。
オレには、ブラに包まれている胸の先端は既に固くなっていて、脚を開いている付け根も潤ませているように映る。
それくらい、今の桃瀬から発せられる雰囲気は、煽情的であり官能的でもある。
まぁ……実際のところは分からないけどね。
オレがそう思いたいだけかも知れないけど、少なくともオレの視線を敏感に察知し、それでも尚、オレの視線を固定させるようにして脚を開いているのは、それが桃瀬にとってイヤじゃないからだろうし。
なんなら、オレの視線に感じていてもおかしくは無いと思っているくらいだ。
そういえば、試合中でもオレと視線が合うと、脚が開いて下から見え易いようにしていた気がする。
気のせいだと思っていたけど、他の女子に比べ桃瀬はアンスコがよーく見えていたのは偶然でもなく、意図的だったのだと今は思える。
だとすれば――。
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