第0章 悲劇の始まり
第0章 第1話
事件の始まりは11年前の私の誕生日である1月13日の深夜に起きた。
その日は珍しく、私ー左京清香の父親である警視庁捜査一課の課長である左京香月と私の二つ上の姉・左京市香は何時も忙しなく、家に中々帰る事が無いのだが、今日は父親である香月も姉の市香も何時もより早く家に帰宅して来たのだ。
「おかえりな・・・珍しい事もあるのね?香月さんと市香が早く家に帰宅してくるなんて」
そう玄関で自分の夫である左京香月と長女の市香を出迎えたのは私の母・左京香澄だった。
「流石に今日は家に早く帰る積もりだったからね」
そう答えたのは香月だった。
「父さんの言う通りだもの。今日は大事な日だから早く帰って来たからね」
姉の市香もそう答えた。
左京家は元々、警察一家だった。
だから、姉の市香は父親である香月の背中を追い、警察官になったのである。
姉は父親の事をとても尊敬していると話していた。
「あの子は?もしかして部屋にいるの?」
市香は母親の香澄にそう尋ねた。
「ああ。清香なら部屋にいるわ。
何時も香月さんと市香が帰ってくるのが遅いから今日も遅くなるんじゃ無いかって思っているみたい」
母の香澄は市香の質問にそう答えた。
「そっか」
市香はそう答えた。
Meurtrier Malice roiyaru @roiyaru93
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