第47話

ほんの数分の電話だったけど、最高の元気をくれた。

明後日光希に逢える。

まるで何年もの間別れていたような…

そんな風に考えちゃうくらい長く感じた。


…あ、なにげに付き合って以降…ってより、出逢ってから今までで、これだけの期間光希に逢わなかったのは初めてかもしれないね。

逢えない時が、二人の心の距離をさらに引き寄せたような気がする。


…好き。


恋の始まりの時の気持ちにも似ていて、それでいて甘くほんわりとしていてやわらかい感情。

未だにこんな気持ちでいられるなんて、それだけでなんだか嬉しい。


恋をする幸せって、きっとこういう事なんだろうなって思う。

人それぞれ、恋愛に望む理想なんかは違うだろうけど…


光希がくれる今の私の幸せのカタチには、一点の曇りさえもない。



…シアワセ。


…シアワセ。



…うん、シアワセ。

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