第38話
光希の話題にも飽きてきて…いつの間にか、恒例のユミカののろけ話に移行する。
「ユミカ。あの8コ上の彼とはどーなのよ」
「あー、そーいえばさ、なにげに長くない?もう…三年だっけ?」
「おっくんねー。あの人はまじで大人で紳士で…もう今や同世代とは付き合えないから。この前なんてさー…」
…いつもの事だけど、付き合い始めと変わらぬテンションで、よく毎回のろけられるなぁと関心してしまう。
ホントにすごいなと、心から尊敬する。
…そして最後。奥手なくーちゃんにもついにできた、みんな驚く彼氏の話題が今夜のメイン。
なんとくーちゃんの彼氏はプロ野球選手なのだ。
「数年前に甲子園を沸かせた、あの石川投手でしょーっ!まぢでーっ!くー、あんた凄いよ!」
ユミカは悔しそう…というよりは、むしろ嬉しそうに、まるで自分の事のように喜んでいる。
「カッコイイし優しそうだし…あ、この前CM出てたよねー。ひゃあっ!くーちゃんもいつか結婚会見とかでネットとかテレビのニュースに出ちゃったりするのかな」
「あは。紗織は気が早いなぁー」
芸能人とは違うけど、誰もが知っている有名人。
活躍するたびにテレビで特集が組まれるくらいの、超人気選手だ。
そんな人が友達の…くーちゃんの彼氏だなんて…
考えれば考えるほど、無駄に興奮する。
…で、もちろんここはユミカと二人してくーちゃんに質問攻め。
恋ばなで熱くなり、興奮したり、笑ったり。
笑い過ぎでお腹が痛いよ。
お酒も入らず、ジュースだけでこんなに盛り上がるわたしたち。
心の底から信頼できる親友達…
くーちゃん、ユミカ、大好きだよ。
これからもずっとずっと繋がって行こうね。
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