第一章◆変わりゆく運命
第3話
昨日と同じ今日があり、今日と同じ明日がある。
まぁ厳密には同じではないのだろうけど。
目に見えないところや気付かないところで少しずつ何かが変化して、その小さな繰り返しによってこの世の中は変わってゆく。
その変化には、気付かずに…
いや、気付かないようにして、私は昨日と似た今日を生きる。
今日よりほんのちょっぴり幸せな明日がきてくれればいいなぁくらいの、ささやかな暮らし。
と、いいつつも、そんな平凡な暮らしを望む私には、もったいないくらいの彼氏がいる。
…彼、光希との最初の出会いは、2021年の4月。
私達が小学6年生の時のこと。
光希は父親の転勤で、この街に引っ越してきたんだ。
家は、私の家から徒歩で1分もかからないくらい。
近所だし、親同士が仲が良くなった事もあり、私も含めてすぐにお互いの家を行き来する程仲良くなっていったんだ。
幼稚園とかのちっちゃい頃からの付き合いって訳じゃないから、幼なじみというほどではないのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます