第51話

「めりっくりーん♪どうどう?驚いたでしょ!?夢見る乙女ちゃんじゃあ何にも変わらないし、何も起きないからね」



うっ!厳しいお言葉。

まぁ確かにそうなんだけど…。


痛い所を突かれて言葉を探して黙る私に、璃咲はそのまま話を続けた。



「翔瑠さんのことが気になっちゃってるんでしょ?待っててもだめなんだから、動かなきゃ。とりあえずDMでもしてみれば?」


「あ、うん、そうなんだよね。まぁその気持ちは置いといても…助けてもらったのは二度目だし、そのお礼とか言いたいから。もしかしたら、向こうも私のことを思い出してくれてるかもしれないし」


「うんうん!言っちゃえ!…あ、だけど、その気になってきた時に言うのもなんだけどさ、強引にこられるのを嫌がる人もいるから、そこら辺は空気を読んで、言葉を選んでさ。しっかりと大事に、そして探り探りいきなよね」



うーん、そうだよなー。

名前も知らない、二度しか会ったことのない人に調べられ、急にDMが来るってことだもんね。


…逆の立場なら引くし、これは引かれちゃうかもしれない。

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