第19話
そんな璃咲を見てほんわりした気分に浸っていると、ふとお店の中の空気感が急に変わったというか、何かちょっとした違和感を感じ始めた。
「~♪♪…プツッ、ザッ…~♪」
…え?なにこれ?
店内に流れるBGM。
なぜか聞き苦しい感じで、途切れがちなのがやけに気になる。
どうしちゃったのかな?故障したのかなぁ。
…と思うと同時に、身体はぐぐっと急激に重く感じ始める。
「り、璃咲…!た…すけ……」
異常に気づき、目の前の璃咲の背中に手を伸ばして呼び止めようとしたけど、なんだか声がうまく出せない…。
そして目の前に並ぶ時計達。
違和感はそこにもあった。
チッ、チッ、、、、チッ、、チッ、、、、、
秒針は不規則なリズムを刻みながら回っている。
…止まりかけたり、動いたり。
電池切れなのかと思ったけど、そこに並ぶ他の時計を見ると、すべての時計がおかしなことになっていた。
連続秒針の時計すら、ぐにゃぐにゃとした歪んだリズムで時を刻んでいる。
……そして、だんだんと時計の針はスピードを落とし…
…ついに、止まってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます