第18話

「あいよー。どこに行けばいい?」



迷うことなく即答してくれる、いつでも付き合いのいい璃咲。大好きだよっ!

場所は悩んだ挙句、結局学校から近い、いつもの駅で待ち合わせをすることになった。


電話からわずか20分後。



「おー、早いっ!ありがとねー。急に呼び出ししちゃってゴメンね」


「いいよ。私もちょうど暇してたし、大丈夫!」



とりあえずどこに向かうでもなく、私達はぶらぶらとし始めた。

いろんなお店を回り、話したい話も一段落した頃。

そういえば…と、璃咲が掛け時計を見たいというので、私達は雑貨屋さんに行くことにしたんだ。



「私の部屋にある時計ってさ、目覚まし時計で使ってるのしかないんだよね。壁に掛けるやつでかわいいのないかなー」


「うんうん、さっき行ったあそこの店、結構種類があったじゃんね。もう一回あそこに行こっか」



いつも来る、私達のお気に入りの雑貨屋さん。

今はセール中みたいだけど、平日ということもあってか店内のお客さんはまばらだった。



「あ、この時計かわいくない!?あー、あれもいいな!」



新作がいくつも入荷した時計コーナーに、興奮を隠せずにはしゃぎまくる璃咲。

普段は割とクールなのに、かわいいものには目がないんだよね。

いやー…今日も無邪気でかわいいなー。

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