第Ⅱ章 第13話
「真琴」
恭哉は、真壁さんを呼んだ。「どうかしたの?」
真壁さんはそう聞いて来た。
「優姫がこれを見付けた。この綺麗に整頓されていた本の中で雑に入れられていた本に気付いたんだ。これ調べたか?真琴」
恭哉は真壁さんに質問をした。
「良いや・・・。本棚には気付いたけど、その本の存在にまでは気付かなかった」
真壁さんは恭哉の質問にそう答えた。
「そうか。これ、調べても良いか?真琴」
恭哉は真壁さんに許可を取った。「良いよ。どうせ、僕に許可を貰う前に調べそうだから」
真壁さんはそう答えた。
私と恭哉はその本を開き、ページを捲った。
すると「これは・・・佐藤希望の日記?それにここに書き記された『教授』って誰の事?」
私は、日記に書き記された内容を見て、首を傾げた。
「この日記にその教授と言う名称が何度も出ているな。もしかして。佐野希望の事件と関わりがあるのか?真琴、少し、来てくれ」
恭哉は真壁さんを呼んだ。「如何したの?恭哉」
真壁さんは恭哉にそう聞いた。
「真琴、これを見て見ろ、事件前日に佐藤希望が日記に書き記していた内容だ」
恭哉は真壁さんにそう言い、佐藤希望が事件前日の日記の内容を恭哉は真壁さんに見せた。
そこには驚きの記述が残されていた。
そこに書かれていたのは、亡くなった二人の弟に対する贖罪、そして、佐藤夫妻の殺害の計画を示唆する内容、それと教授と名乗る人物とのやり取りが仔細に書かれていた。
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