第Ⅱ章 第11話
真壁さんはそう答えた。
「成程。それで佐藤家の家庭環境はどうだったんだ?」
恭哉は再度、真壁さんに聞いた。
「最悪だったらしいよ。近所の住民からも話を聞いたけれど、亡くなった佐藤望夢と佐藤聖夜に対しての暴力は強かったと聞いたよ。
何でも佐藤夫妻は子供を支配的に育てていたらしい。それに良く言い争っている声を聞こえて居たんだって・・・。随分前に佐藤家に児童相談所の職員が来たらしい。何でも近所の人が児童相談所に連絡をしたみたい。
その際は何も問題は無いと言われたらしいけれど、でも、その後も悪化したらしい」
真壁さんはそう答えた。
「そうか・・・流石にここまで酷いとは思わなかった。それに子供を支配的に育てるなんて・・・最悪だな。・・・真琴、聞きたい事があるが聞いても良いか?」
恭哉は真壁さんにそう尋ねた。「良いけど何?」
真壁さんは恭哉にそう聞いた。
「佐藤家に監査に入った児童相談所の事は調べたか?」
恭哉は真壁さんに尋ねた。
「うん、聞かれると思って調べておいたし、詳しい事も聞いた。児童相談所も何度も佐藤家の家庭環境を調べ、佐藤夫妻に色々と話を聞いた上で判断したと話していた。そこの問答にも問題は何も無かったと聞いているよ」
真壁さんは恭哉の質問にそう答えた。「そうか・・・」
恭哉はそう答えた。
「これで恭哉が僕に頼んだ頼み事は一つ終わったけれど、残る2つは?」
真壁さんは恭哉にそう聞いた。
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