第Ⅱ章 第4話
私は戸惑いながら聞いた。
「ああ。俺のお母さん・・・霧島恭子は優姫の両親・優さんと美憂さんの幼馴染だったんだ。姉さんの霧島恭香は優姫のお姉さん・真優さんの幼馴染だったんだ。俺の母さんも刑事だったんだ。母さんはとても優しい人だった。
姉さんは昔から俺が唯一、頭が上がらない女性だったよ。性格は男の俺よりも男らしくて、俺なんて、何時も姉さんに怒られていたな」
恭哉は過去を話してくれた。
亡きお母さんとお姉さんを思い出し、少し、寂しそうな横顔をしていた。
「え?恭哉より男らしかったの?それに怒られてたなんて想像がつかないわ」
私は素直な感想を述べた。
「だろう?でも、事実なんだよ。姉さんは、俺に口酸っぱく、女性に対しての礼儀とかを俺に叩き込んだ人だから。
だから、あの人も、俺が、自分の幼馴染の真優さんの妹と結婚して、二人も子供がいるなんて想像して無いだろうね」
恭哉はそう言った。「うん」
私はそう答えるしか無かった。
「ああ。さて、そろそろ行こうか。今日も忙しくなりそうだからな」
恭哉はそう言った。「うん」
私はそう答えた。
私と恭哉はバイクに乗り、警視庁に向かい、警視庁捜査一課のオフィスに向かった。
「おはようございます」
私はそう言い、オフィスに入ると、そこには見慣れない二人の女性の姿が有った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます