第Ⅱ章 第4話

私は戸惑いながら聞いた。


「ああ。俺のお母さん・・・霧島恭子は優姫の両親・優さんと美憂さんの幼馴染だったんだ。姉さんの霧島恭香は優姫のお姉さん・真優さんの幼馴染だったんだ。俺の母さんも刑事だったんだ。母さんはとても優しい人だった。


姉さんは昔から俺が唯一、頭が上がらない女性だったよ。性格は男の俺よりも男らしくて、俺なんて、何時も姉さんに怒られていたな」

恭哉は過去を話してくれた。


亡きお母さんとお姉さんを思い出し、少し、寂しそうな横顔をしていた。


「え?恭哉より男らしかったの?それに怒られてたなんて想像がつかないわ」

私は素直な感想を述べた。


「だろう?でも、事実なんだよ。姉さんは、俺に口酸っぱく、女性に対しての礼儀とかを俺に叩き込んだ人だから。


だから、あの人も、俺が、自分の幼馴染の真優さんの妹と結婚して、二人も子供がいるなんて想像して無いだろうね」

恭哉はそう言った。「うん」

私はそう答えるしか無かった。


「ああ。さて、そろそろ行こうか。今日も忙しくなりそうだからな」

恭哉はそう言った。「うん」

私はそう答えた。


私と恭哉はバイクに乗り、警視庁に向かい、警視庁捜査一課のオフィスに向かった。


「おはようございます」

私はそう言い、オフィスに入ると、そこには見慣れない二人の女性の姿が有った。

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