第Ⅰ章 第31話

八雲は恭哉と共に夕食の準備をしていた。

私は、一度、部屋に戻ると荷物を置き、スーツから部屋着に着替えた。

それから、夕食の準備を一通り、済ませると、私達は食卓に着いた。


「頂きます」

私は言った。「頂きます」


私達家族は、家族で食卓を囲む事を決めている。私が結婚する前までは、刑事の仕事柄、ちゃんとした食事と食卓を家族で囲む事は無かった。私は高校までは家族と食卓を囲んだ事は覚えている。


「八雲、御影に迷惑掛けなかったか?」

恭哉は食事をしながらそう、息子の八雲に聞いた。


「うん、僕も綾香も迷惑掛けなかったよ」

八雲はそう恭哉に話した。


「そうか・・・済まないな」

恭哉は、八雲に謝った。


「ううん、謝らないで、お父さん。お父さんとお母さんの仕事が忙しい事は知っているから」

八雲は恭哉にそう話した。


「父さん達、また暫く忙し、帰って来れない時もあるけれど綾香の事、頼んだよ、八雲」

優しい口調で恭哉は、八雲にそう言った。


「うん」

八雲はそう答えた。


「ご馳走様でした」

夕食を済ませ、食器を下げ、皿洗いを済ませた。


それから、眠る準備を済ませ、眠りに着いた。

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