Criminal Malice seasonⅡ

第Ⅰ章 第29話

恭哉は佐々木課長にそう言った。

「そうか。今回の一件は流石に長期的に捜査して行かないとならないか・・・」

佐々木課長は、そう言った。「そうですね・・・」

私はそう答えた。

「脱獄した鳴海達を捕まえるのは容易ではないな・・・。逢坂、霧島」

佐々木課長は、私と霧島を呼んだ。

「はい」

私はそう答えた。

「今日はこれ以上は捜査は続かないと思う。今日は、もう帰って良いぞ」

佐々木課長は、私と恭哉にそう言った。「分かりました」

私はそう、答えた。

「あの課長、明日、少し遅く登庁しても良いですか？」

そう聞いたのは、恭哉だった。

「ああ、構わないぞ？」

佐々木課長は恭哉にそう言った。

「ありがとうございます、お先に失礼致します」

恭哉はそう答えた。私と恭哉が警視庁捜査一課のオフィスを出たのは鳴海が脱獄した次の日の夜だった。

私と恭哉は警視庁捜査一課を出て、駐車場に向かった。恭哉は何処かに電話を掛けた。

私と恭哉は車に乗り込み、車で帰路に着いた。

家に着くと「お帰り、恭哉」

そう言い、私と恭哉を出迎えたのは、御影先生だった。

「ああ。それより、長い間、子供達を任せてしまって済まない」

恭哉は、御影先生にそう言った。

「気にしなくて良い。恭哉達の方が余程、忙しいんだろう？じゃあ、俺は行くよ」

御影先生は、そう答えた。

「ああ、ありがとう。気を付けて」

恭哉は、御影先生にそう言った。「ああ」

そう言い、御影先生は家を後にした。