第Ⅰ章 第21話

「はい」

恭哉はそう答えた。


「それと、課長に一つ、許可を頂きたい事があるのですが、構いませんか?」

恭哉はそう聞いた。「構わないが・・・」

佐々木課長は恭哉にそう答えた。


「ありがとうございます。では、課長に許可頂きたい事は、黒峰弁護士事務所に向かう許可をいただけませんか?」

恭哉はそう言った。


「それは構わないが・・・」

佐々木課長はそう言った。


「逢坂先輩も共に行くと言っています。事前にその事は、先輩と俺の間で話して置いてあるので大丈夫です」

恭哉は、佐々木課長にそう話した。


「そうか・・・。それなら、心配はしないが・・・」

恭哉の説明に多少の不服さを抱きながらも佐々木課長はそう答えた。


「ありがとうございます。それでは直ぐに向かいます」

恭哉はそう答えた。「ああ、任せた」

佐々木課長はそう言った。


「分かりました」

恭哉はそう答えた。



私と恭哉は、警視庁を後にし、パトカーで、黒峰弁護士事務所に向かった。


恭哉が運転するパトカーで着いた場所は、住宅街に大きな屋敷の様な場所だった。


「ここが黒峰弁護士事務所なの?」

私は、恭哉にそう聞いた。「ああ」

私の質問に恭哉はそう答えた。


「とてもここが黒峰組の巣窟とは考えられないけれど」

私は恭哉にそう言った。

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