第Ⅰ章 第9話

「いえ、謝らないで下さい。それで、鳴海達を脱獄させたのは黒峰組何ですか?」

真壁さんはそう聞いた。


「いや、まだ分からないが、俺も霧島も鳴海達を脱獄させたのは、黒峰組だとそう推論付けている事だ」

佐々木課長はそう答えた。


「さっき、佐々木課長に頼まれて、黒峰組の事を調べる様に言われて、調べたけれど、流石に黒峰組はかなりやばい事になっているみたいね」

そう言ったのは、私の高校の同級生で、今現在、真壁さんと結婚した、真壁(旧姓:真城)真姫。一児の母親でもある。仕事の時は、私と同じで旧姓の真城でいる。


「かなりやばいって如何いう事?」

私は黒峰組の怖さを知らないのでそう聞くしかない。


「それは調べなくとも俺と真琴の方が良く悪くも全部、知っているよ。


黒峰組は弁護士事務所・黒峰弁護士事務所を隠れ蓑にしている。表向きは、弁護士事務所だけど、その実情は指定暴力団・黒峰組の巣窟だ。黒峰は黒い噂が絶えない事で有名だ。麻薬や監禁なんてざらだ。


黒峰は、製薬会社も後ろ盾になっているからな。大きな麻薬ルートを持っている。麻薬捜査官にも俺は知り合いがいるから、その男から聞いた話だと国外内でも大規模な麻薬事件には黒峰組は関与しているて話を聞いた事がある」

恭哉はそう答えた。


「うん、そうだね。まだ未解決の麻薬事件でも、黒峰組の関与しているんだ」

そう言ったのは、真壁さんだった。


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