第Ⅰ章 第8話

「ああ・・・あそこしか考えられないだろう。先輩は訪れた事のない、黒峰です」

恭哉はそう答えた。


「黒峰ですか。黒峰なら考えられますね。彼等は、指定暴力団ですが、犯罪組織ですからね・・・。そうなれば、辻褄が合いますね」

恭哉の発言に伏見さんはそう答えた。「ならば、やるべき事は決まったな」

そう言ったのは佐々木課長だった。


「はい」

恭哉はそう答えた。


「案内してくれて助かった、藤崎、伏見。私達は一度、警視庁に戻る」

佐々木課長はそう言った。「分かりました。では、外まで案内致します」

伏見さんはそう答えた。


伏見さんと藤崎さんの案内で、東京拘置所の外へと出た。


「では、お気を付けて下さい。それと、鳴海達の事を宜しくお願い致します」

藤崎さんはそう言った。「ああ、任せてくれ。じゃあ、またな、京介、零」

恭哉はそう言った。


「恭哉さんも」

藤崎さんはそう言った。


私達は、そのまま、警視庁捜査一課に向かった。警視庁捜査一課に戻ると「お疲れ様です、課長」

そう言い、捜査一課のオフィスで、佐々木課長と私達を出迎えたのは真壁さんだった。


「お疲れ。真壁も真城も急に呼び出して済まなかったな」

佐々木課長は真壁さんにそう謝った。

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