第Ⅰ章 悪意再び

第Ⅰ章 第1話

私は、東京拘置所で脱獄騒ぎが起きていた時間、私は、恭哉と共に寝室で深い眠りに落ちていたが、深夜3時、深い眠りの中、スマートフォンが着信を告げた。


「は、はい、逢坂です」

私は、寝起きで電話に出た。


『お休みの所、済まない。今、良いか?もしかして、寝起きか?』

私にそう聞いたのは、私と恭哉の上司・佐々木学課長だった。


「はい、すみません。それで、私に電話して来たと言う事は事件ですか?」

私は、寝起きから目覚める為に、静かにベッドから降りた。


『ああ。実はお前に話すのは躊躇うんだが、東京拘置所から、鳴海と穂高が脱獄した』

佐々木課長はそう言った。


「鳴海と穂高がですか?」

私は佐々木課長にそう聞いた。『ああ』

佐々木課長はそう答えた。


「そうですか・・・。それで、何処に向かえば良いのですか?」

私は佐々木課長にそう聞いた。


『東京拘置所に向かってくれ。逢坂も忙しいのに済まない』

佐々木課長は私にそう言った。


「いえ、気に為さらないで下さい。では、直ぐに向かいます」

私はそう答えた。


『いや、ゆっくりで構わないよ。後で留置所で会おう』

佐々木課長はそう答えた。


「はい。それではまた後程」

私はそう言い、通話を切った。

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